教育実習を終えて

さて、教育実習が終了した。
三週間、授業、HR、課外活動などなどいろんなことに取り組んだ。
担当教科の地理の授業にも当然力を入れたのだが、一番力を入れていたのはSHRや学年集会でしたいろいろな話になるだろう。
教育実習生である自分が一番価値を出せるところはそこだったということもあるが、何よりもまず生徒たちに伝えたかったのは、この世界と付き合っていく上で持っておいてもらいたい意識。高校を卒業し、この東京という異常な場所でそれなりにがんばってきた讃井が実際に肌で感じたことを、高校生活の視点に落として伝えてきたつもり。
彼らが俺の言葉をどう解釈するか不明確な部分も多いのだが、今回の話をきっかけに何か新しい価値を彼ら自身が生み出していってくれると嬉しい。


母校に戻ってみて、昔と今の生徒の雰囲気の違いに、最初は気づかなかった。
うちの学年に似た感じやなぁと思ってた。
しかし先生方に話を聞くと、皆一様に「昔と比べて子どもたちは優しくなった」と言う。
最初は意味がわからなかった。
しかし、次第に見えてきた部分もある。
自分の意見を言うことをしない。
異様に気を使う。
突き抜けた感じがする奴が少ない。 etc


何でそういう感じになったのかはまだよくわからないが、長年生徒たちを見てきた先生たちが肌で感じていることなのだから間違いないだろう。
(ちなみに仮説としては、
(1)携帯・ネットの普及によってコミュニケーションに変化が生じている
(2)新指導要領導入によって「生きる力」が育っていない
等のことが考えられる)
優しいだけじゃ何もできん。強さを持ち合わせた優しさを持ってほしいと思う。


この三週間でもう一つ力を入れていたのは
「ATTACH+」という広報誌の立ち上げである。
受験→大学生活→社会人 という流れの中で(我が母校ではほぼ全員が大学に進学するので)、この冊子では「大学生活」に焦点を当てる。
これは受験・社会人についてはすでに学校側でアプローチがあるからということもあるが、
我々が大学時代どのようなきっかけと出会い、自分の志望を変化させてきたのかというプロセスを高校生に見せたかった。
法学部に入ったら、弁護士か裁判官とでもいうようなステレオタイプな考え方ではなく、大学時代における進路決定のリアルな姿が伝えられればいいなと思っている。


この企画は実は去年の冬のリクルートインターンの時に構想したものに近い。
思わぬ形でインターンの経験を活かすことができて嬉しい。
>絆班のみんな元気にしてますか?


諸事情により冊子発行まで付き合うことはできなかったが、11名のメンバーがATTACH+の第一号を自力で作り上げてくれるのを楽しみにしている。
実習は終わったが、学校との関わりは終わらない。どんな形であれ、学校の発展に寄与したい。それがOBとして、そして実習生としての気概である。


今回は長くなったけど、このへんで。
ではでは。